パラレルワーカーはどんな人?詳細や必要なスキルを解説!

2022.07.06

コラム

パラレルワーカーはどんな人?詳細や必要なスキルを解説!

最近は複数の仕事をするパラレルワーカーと呼ばれる人が増加しています。しかし、パラレルワーカーに興味があっても詳細や必要なスキルを知らなければ、挑戦をためらってしまうのではないでしょうか。
そこで今回は、パラレルワーカーがどのようなものか、詳細や必要なスキルについてご紹介します。

パラレルワーカーとは

まずは、パラレルワーカーとはどのようなものなのか説明します。

・パラレルワーカーとは?

複数のキャリアや仕事をもつ労働者のことをパラレルワーカーと呼びます。
「パラレル(Parallel)」は英語で「平行」や「並列」という意味を持ち、2つ以上の仕事を並行して行う働き方を指します。たとえば、平日は会社員として働き、週末はカフェのオーナーをしているといった働き方がパラレルワーカーです。
また、パラレルワーカーの仕事やキャリアには、報酬のないボランティアや研究活動などを含むこともあります。

副業や兼業との違いは?

パラレルワーカーと同じような使われ方をする言葉として副業や兼業がありますが、副業はメインとなる本業以外にサブの仕事をもつ働き方のことを指します。
あくまでも本業をメインとし、空いた時間でサブの仕事をして稼ぐため、収入の増加を目的として始める方が多いのも特徴です。
一方、兼業はメインの仕事・サブの仕事という関係性がなく、複数の仕事を同じ熱量で行う働き方のことを指すため、パラレルワークに近い使われ方もします。
しかし、パラレルワーカーの仕事やキャリアには、報酬のない活動を含むことがあるのに対し、兼業は複数の「収入を得るための仕事」に従事する点が違いと言えるでしょう。

パラレルワーカーは増えている

ソニーネットワークコミュニケーションズ株式会社が運営している、インターネットサービスプロバイダ「So-net」が2019年に行った「パラレルワークに関する実態調査」では、およそ5人に1人がパラレルワーカーであることがわかりました。
特に20代の女性に増加傾向があり、若い女性がパラレルワーカーという働き方に注目していることがわかります。
ただし、複業が認められていない会社が6割以上あることも判明しました。

なぜパラレルワーカーが注目されている?

パラレルワーカーが注目されている理由は主に下記の通りです。

  • 終身雇用制度の終焉(しゅうえん)
  • 働き方の多様化
  • 収入面の不安
  • スキルアップやキャリアアップ

終身雇用制度の終焉が進み、副業を解禁する企業が増えました。これをきっかけに、働き方の多様化や個人の考え方を尊重する時代へと変化し、パラレルワーカーが注目されるようになったと言えるでしょう。

パラレルワーカーのメリット

ここではパラレルワーカーとして働くうえでのメリットをお伝えします。

スキルアップやキャリアアップ

パラレルワーカーとして働き、新たなスキルやキャリアを得ることで複数の会社に通用する人材になることができます。
1つの企業のみで仕事をする働き方だと、企業内で使う限られたスキルしか身につかず、他の分野に転職する際には未経験からの扱いです。
しかし、1つの企業やこれまでの経験で得たスキルやキャリアを別の組織でも平行して活用することで、スキルや仕事の幅が広がり、キャリアアップのチャンスにつながるでしょう。

自由度の高い働き方

パラレルワーカーは、1つの組織に属する会社員より自由度の高い働き方ができます。
従来の働き方は、基本的に休憩時間を含め9時間は拘束されることになり、平日には仕事以外の予定を入れにくいことがありました。
しかし、パラレルワーカーは仕事をする場所や時間を自分で決めることができるので、出社主義の働き方よりも時間の融通が利きます。
さらに、どのような企業であっても必ずその企業独自のルールや人間関係があるでしょう。
パラレルワーカーとして会社以外で仕事をすることで、企業独自のルールや人間関係に縛られずに自由な価値観のもとで仕事を進めることが可能です。

人脈や視野を広げられる

複数の仕事に携わることで、1つの企業に勤めるよりもキャリア形成に役立つ人脈や視野が得られる可能性が高まります。
同じ企業に長く勤めていると、1つの働き方や制度、会社の文化に染まってしまい、視野が狭くなりがちです。
行動力やアイデアにも無自覚のうちに制限をかけてしまい、新鮮さに欠けてしまいますが、パラレルワーカーとして働くことで常に社外の人に出会い、さまざまな仕事の進め方やアイデアに触れることができます。
人脈や自分の視野が広がり、新たなキャリア形成や仕事につながるかもしれません。

複数の収入が得られる

複数の収入が得られるのもパラレルワーカーのメリットです。
収入源を複数に分散することで収入が0になるリスクを減らすことができます。
近年は大企業であっても倒産や人員削減の可能性があり、就職できたから安心という時代ではありません。
在籍している1つの企業に万が一のことがあっても、複数の仕事を並行して行うことで、収入0のリスクから自分を守ることができます。

パラレルワーカーのデメリット

パラレルワーカーにはデメリットもあります。

厳しい自己管理が必要

パラレルワーカーは複数の仕事を平行して進めるため、厳しい自己管理が必要
です。
パラレルワーカーと聞くと、時間管理が必要だと思う方も多いですが、実際には自分で仕事を獲得し、優先順位を決めながら複数のタスクを管理しなくてはなりません。また、心身の健康を守るためには休憩を適切に取る必要があります。
基本的には企業に所属して働くようなフォローや指示は受けられないため、自分でモチベーションを保ちながら自己管理しなければならない点がデメリットと言えるでしょう。

場合によっては福利厚生が受けられない

福利厚生を受けるには労働時間などの条件が定められているため、働き方によっては条件が満たせず福利厚生が受けられません。
福利厚生が受けられないということは、育休や介護休暇、住宅手当、交通費など補助がないことはもちろん、有給という概念もないため、仕事を休むとその分給料が減ってしまいます。
パラレルワーカーは場所や時間にとらわれず自由な働き方ができる分、会社からの手厚い保護がなくなることに留意しましょう。

パラレルワーカーになるためにはどんなスキルが必要?

パラレルワーカーとして働くために必要となるスキルをご紹介します。

専門的スキル

企業から個人で仕事をもらう場合、質の高い専門的なスキルが求められます。
特に需要が高いのは社内で人材が不足していたり、専門的なスキルをもつ人材がいなかったりする分野です。
そのため、まずは自分のスキルを棚卸しし、自分が得意なことやスキルを発揮できる専門分野を把握する必要があるでしょう。
自分の戦力になるスキルの棚卸しができたら、ビジネスマッチングサービスなどを利用して仕事を受注します。
専門的なスキルを発揮し高いレベルで仕事を行うことで、高単価の仕事を継続的に受注できる可能性が高くなるのです。

コミュニケーション能力

パラレルワーカーであっても、コミュニケーション能力は求められます。
たとえば、仕事を受注するための営業やクライアントとのやり取りなどにもコミュニケーションは必須だからです。
もちろん、一般的な会社勤めと比較するとパラレルワーカーは1人でする仕事のほうが多いですが、外部との連絡も自分で行うため、スムーズに業務を遂行するためにもコミュニケーション能力は欠かせません。
出社して毎日顔を合わせるような働き方ではないからこそ、綿密な連絡や報告が信用につながります。

自己管理能力

パラレルワーカーには、仕事の管理以外にスケジュールや睡眠、健康、プライベートなどを管理し、どの業務にも影響を与えないようにタスク管理する能力が必要です。
いつまでに何をしなければならないのかを常に意識し、逆算しながら優先順位をつけて仕事を進めなければなりません。
急なトラブルや体調不良があっても、会社勤めのように誰かに代わってもらうといったことができないので、イレギュラーを想定しながら仕事の量を調整する必要があります。

まとめ

複数の仕事やキャリアをもつパラレルワーカーは、働き方の多様化や個人の考え方を尊重する時代へと変化したことから、若い世代を中心に注目されています。この機会にパラレルワーカーを目指してみませんか?
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