会社員は複業(副業)をすべき!?やるべき理由やメリットとは
最近は複業(副業)が注目を集めており、会社員をしている人の中にも複業(副業)に興味のある方は多いのではないでしょうか。7月には厚生労働省の副業・兼業の促進に関するガイドラインも改定され、国としても副業や兼業を推し進める方針です。
そこで今回は、サラリーマンが複業(副業)をすべき理由やメリットについてご紹介します。
そもそも複業とは
まずは複業の意味や求められるスキルなどをご紹介します。
複業とは?
複業とは、複数の本業に従事することを指します。並行して仕事を進めることから、パラレルワークとも呼ばれます。近年では厚生労働省も副業・兼業を推し進めており、今後は複業が定番の働き方になる可能性もあるでしょう。
副業との違い
複業と似た言葉として「副業」がありますが、正確には異なります。
副業はメインの仕事があるうえで、空いた時間にサブの仕事を行うのが特徴です。特に収入を増やすことを目的として始める方が多いでしょう。一方、複業はメイン・サブといった区別をせず、複数の本業をもつ働き方を指します。
そのため、複業は収入を増やすことよりも、スキルアップや自由な働き方のために始める方がほとんどです。
複業に求められるスキル
<自己管理能力>
複業では自分で納期や進捗状況を確認しつつ、複数の本業を並行して進めなければならないため、自己管理能力が必要です。基本的には1人で仕事を進めるため、会社勤めのようなサポートを受けたり、誰かに手伝ってもらったりすることは望めません。1人で複数のタスク管理をしながら体調にも気を配り、イレギュラーにも対応できる自己管理能力が必要です。
<チャレンジ精神>
チャレンジ精神は複業を長く続けるためのモチベーションにつながります。新しい仕事やチャンスがあっても「やってみよう」と思わなければなにも始まりません。常に何事にも積極的にチャレンジできる人が向いています。
<学習意欲>
学習意欲も複業に求められるスキルの一つです。一度覚えた作業を反復するような仕事や、単純作業を何十年も続けられる職業はこれからも減っていくでしょう。学習意欲をもち、仕事に活かそうとする姿勢が重要です。
<自発的に行動する>
指示されなくても自発的に行動できる人は複業に向いています。
複業は1つの企業に所属する働き方とは異なり、単独で仕事を行うことがほとんどです。たとえば、複業をしたいと思ったら、仕事を探して自分で獲得しなければなりません。仕事を獲得してからも、自発的に行動しなければ進まないでしょう。指示されなくても必要な行動を把握し、自発的に動ける人は重宝されます。
会社員が複業をするメリット
続いて、会社員が複業をするメリットを5つご紹介します。
興味がある仕事に挑戦しやすい
会社勤めの方は、毎月所属企業からの給与が発生しますので、完全にフリーランスの方よりも経済的な安定の上で複業にチャレンジすることが可能になります。そのため、失敗やリスクを恐れずに興味のある仕事に挑戦しやすくなります。
スキルアップにつながる
複数の仕事をすることでスキルアップの機会が増えます。
会社員として1つの企業で働いていると、スキルや経験が偏ってしまい、自分の専門性に限界を感じることがあるかもしれません。
しかし、複業では新たなスキルを手に入れたり新しい経験を積んだりでき、他の仕事につながる可能性もあります。
リスクヘッジができる
リスクヘッジができるのも複業のメリットです。
現代は企業の短命化が進んでおり、会社員として企業に所属していても職を失うリスクがあります。複数の本業があれば、完全に収入減を失うことはありません。
収入の増加
会社員が複数の職業をもつことで、収入アップが見込めます。
複数の仕事を並行して進めるため、1つの企業で働いているだけでは得られなかったスキルや専門性が身に付くのも利点です。複業で得たスキルを活かせば、今まで活動していた企業での収入アップも期待できるでしょう。
人脈の形成
複業は人脈の形成にも役立ちます。1つの仕事では限られた範囲でしか人脈を築くことができませんが、より多くの人と出会う複業では人脈を形成する機会も増えるからです。人とのつながりから新たな仕事を得るチャンスもあるでしょう。
会社員が複業をすべき理由
会社員が複業をすべき理由を2つお伝えします。
キャリアアップにつながる
複業で自分がやりたいことを選べば、スキルアップに伴って本来やりたかった仕事に転職できる可能性があります。今の仕事と自分が本来やりたかった仕事が違う場合、転職してゼロから新しいキャリアを築くのは不安があるでしょう。
そこで、複業として自分がやりたいことを選べば、今の仕事を続けながらキャリアアップが目指せます。また複業先で得た新しい知識やスキル、人脈は、今の会社でのキャリアアップを目指す場合でも役に立つものとなるでしょう。
相乗効果を期待できる
会社員の複業は相乗効果を期待できます。複数の職業で得たスキルや人脈は互いに別の職業でも活かせるかもしれません。自分の市場価値を高めることができるうえ、スキルアップや収入アップが期待できます。
会社員が複業をする際の注意点
会社員が複業をする際には注意点もあります。
プライベートの時間が減る
複数の本業がある人は、1つの本業しかない人に比べてプライベートの時間が少ないです。だからといって、睡眠時間やリフレッシュする時間を削って仕事をしても長続きしないでしょう。
ライフスタイルを見直して、仕事とプライベートの時間のバランスを意識することが大切です。
1つの仕事に向き合える時間が少ない
複業では会社勤めのような専業に比べて、1つの仕事に使える時間や労力が減ってしまう傾向にあります。
仕事によっては繁忙期があるだけでなく、予期せぬトラブルなどで対応に追われるかもしれません。
しっかりとスケジュール管理をし、お互いにスキルや経験を活かせるような複業を選びましょう。
自己管理を徹底すること
複業をするなら自己管理を徹底しましょう。複業は会社勤めに比べて多忙になりやすいので、時間や資金、健康など多くのことを管理しなくてはなりません。ついのんびりして納期に遅れたり仕事をしすぎて体調を崩したりすると、周りから自己管理ができていないと思われる可能性もあります。
家族から理解を得ること
同居する家族がいる場合は、家族からの理解を得ておきましょう。
特に、複業を始めて間もない頃は生活リズムが変わり、家族からの理解がなければトラブルにつながりかねません。家族からの協力や理解を得られるように、事前によく相談しておくことが大切です。
確定申告をする
会社以外での所得が年間で20万円以上になると確定申告が必要になります。所得とは、売上(収入)から経費を引いた金額のことです。そのため、会社以外での所得が年間で20万円以上あったとしても、経費を引いて所得が20万円未満になれば確定申告の必要はありません。経費を証明するためにも、領収書やレシートをもらって保管しておきましょう。
ただし、収入によっては住民税の税額が変わるため、確定申告を行ったほうがよいです。
まとめ
複業とは、複数の本業を並行して進める働き方です。会社員の複業にはスキルアップやリスクヘッジなどさまざまなメリットがあります。一方で注意点で述べたように、メリットを享受するためにも家族など大切な人の理解や時間管理に注意を払う必要があります。
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